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歯髄細胞バンク歯科医療施設案内と施設研修会参加報告

2009年12月20日歯髄細胞バンク学術研究会ワークショップに参加してきましたので報告します。当日本橋りゅうデンタルクリニックは鶴見歯科大学と株式会社再生医療 推進機構の連携事業である歯髄細胞バンクから認定を受けた歯髄細胞バンク歯科医療施設となっています。  講習会ではーーー再生医療、ステムセル、ES細胞、iPS細胞、骨髄バンクの課題、臍帯血バンクの課題、歯髄細胞の長所、歯髄細胞バンクのシステム、歯髄細胞バンクの将来性、抜去歯の取り扱い、質疑応 答、について勉強しました。

要約   ★事故や病気、老化によって失われた組織や臓器の形や機能を体の中にある細胞を使い元どうりの形・働き に再生させるのが再生医療。★ステムセル(幹細胞)は幹となる細胞でいろいろな細胞が生み出される。幹細胞は大きく胚性幹細胞(ES細胞)と体性幹細胞に 分けられる。★ES細胞とは、胚性幹細胞といって胚盤胞の内部細胞塊を採ってきたもので、臓器等の幹細胞に変化する前段階で「何の条件も与えられてない何にでも変化しうる多分化能力と増殖能力を持った細胞」です。 しかし、ES細胞は倫理的に問題があるとされ、また移植による拒絶反応が起こる危険性もあり、大きなハードルがある。★一方、体性幹細胞は、生体の様々な 組織に存在する。自身の体から採り出した体性幹細胞を用いた治療はES細胞のように倫理的な問題や免疫的な拒絶反応の問題を心配する必要がない。★幹細胞は若い頃にはたくさんあるが、老化とともに激減する。★iPS細胞(人工多能性幹細胞)とは、人の皮膚等から成長済みの細胞を取り出し、体の組織や臓器に成長する前の未熟な段階に戻す(細胞の初期化)ことにより、あらゆる細胞に変化する万能性を持たせたもの。将来、組織や臓器などの再生だけでなく病気の原因解明や薬の副作用などの試験に役立つことが期待されている。★骨髄バンクの課題は、採取時の外科的侵襲に問題があること。★臍帯血バンクの課題は、出産時にしか採取できない。得られる細胞数が少なく、培養方法が確立されていない。★歯髄細胞の長所として、(1)骨髄細胞とよくにていて、発生学的に神経由来で脊髄細胞と同じ。(2)抜歯される歯は年間1千万本。(3)細胞の増殖能力がたかい。(4)硬組織に囲まれていて外界からの刺激から守られている。このことは歯髄細胞は遺伝子的に傷がついてなくクオリティが高い細胞と分かっている。(5)皮膚からつくるより歯髄からつくるiPS細胞のほうが40倍増殖能力がたかい。パーキンソン、アルツハイマー、神経性の病気に応用した時遺伝子に傷のついていない質の良いiPS細胞ができる。(6)永久歯でも乳歯でも細胞の増殖能力がたかく、増殖しても質が低下しない、染色体に異常がおきない。

★歯髄細胞バンクのシステム   (1)お客様から株式会社再生医療推進機構へ歯髄細胞登録保管申込書および歯髄細胞保管委託契約書等の送付 (2)細胞登録保管料入金(分割支払プランあり)、再生医療推進機構へ。 (3)抜歯日決定 (4)お客様から歯科医院へ同意書提出 (5)歯科医院でレントゲン撮影等を行い歯の状態を確認 (6)抜歯 (7)抜去歯を細胞保管施設へ送付 (8)細胞保管施設」にて受け入れ検査、細胞培養、保管検査を行い細胞保管 (9)機構からお客様へ保管完了のお知らせ (10)歯髄細胞を一定量まで培養を行いー196度の液体窒素タンクで保存します。また培養した細胞を分割し、お客様が安心して細胞を預けられるよう2か所の施設で保管します 

★細胞登録保管料(10年間)   細胞バンク登録料 ¥84,000  細胞培養料 ¥97,650  10年間細胞保管料 ¥113,400   合計金額 ¥295,050       保管更新は10年単位です。10年後からは細胞保管料 ¥113,400 のみとなります。   細胞受け入れ検査の結果受け入れができなかった場合は、全額返金します。  虫歯等の原因により細胞培養ができない場合は、全額返金もしくはもう1本を追加料金無しで申しうけます。

 ★歯髄細胞バンクの将来性   患者で初めて治療を試みる臨床研究の時期  主な疾患ーーー心筋梗塞(5年以内) 加齢黄班変性症(5年以内) 火傷等でいたんだ目(7年以内) 網膜色素変性症(7年以内) 脊髄損傷・パーキンソン病(7年以降) 白血病・再生不良性貧血(7年以降) 肝不全・腎不全・糖尿病(10年以降) 筋ジストロフィー(10年以降)----文部科学省が公表したiPS細胞を用いた臨床研究の見通し

私の意見  テレビでつい2、3カ月前に見ましたが、脳梗塞で半身不随や言語障害になった人、心筋梗塞で心筋細胞が壊死をしてしまった人が、幹細胞注射を打ち体内に循環させるだけで障害が劇的に改善される、という番組をみました。今後このような治療法がますます進歩してくると思います。こういう時代に歯髄細胞が最も大きな働きをするものと思います。少々費用が高い気がしますが、自分の歯髄細胞を保管しておくと将来大変大きな役に立つと思います。HLA(ヒトの組織適合抗原)があえば他人にも拒絶反応が無く提供することができます。  歯髄細胞バンクへ自分の歯髄を保存しておきたいと思う方は、日本橋りゅうデンタルクリニックへ来ていただけば全てが済みます。東京駅から徒歩で5、6分ですし、地下鉄日本橋駅から2、3分ですので東京にお住まいの方、東京近県にお住まいの方でも来やすいので是非当院をご利用下さい。